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5.おとこの娘 【再延長編】

鞭の雨が止み、もうすぐ解放される。 そう思った時、また小太りの中年男の声が聞こえてきた。 「あ、はい、はい、気に入ったのでさらに延長お願いします!」 「はい、はい、はい」 「じゃあ、呼吸制御でふ… でお願いします」 “こきゅうせいぎょ?!” 小太りの中年男とスタッフのやり取りの詳細は分からないが、これからさらに悪いことが起こることだけは分かる。 ベルトで固定され、さらにはラップでギチギチに巻かれて身動き一つ声も満足に出せずに一纏めにされている僕とリホちゃんの耳にスタッフの声が聞こえてきた。 「お待たせしました、こちらになります、ごゆっくりどうぞ!」 「また、30分間は写真撮影だけになります、残り10分間は自由にお使い下さい」 そう言うとスタッフはいってしまった。 また、写真撮影を始める小太りの中年男。 だが正直、今自分がどんな状況なのかも分からない。 これからの撮影の間の30分間は何もされないと思うと少しだけ気分が楽になった。 今は残り10分間に耐えられるように備えるしかないが、何をされるかも分からないので備えようもないのが事実だった。 シャッターを切る音がする中、一つ気づいた事がある。 それはリホちゃんが震えている事。 僕のペニスを咥えながら小刻みに震えているのが分かった。 その震えは先ほどまで鞭で打たれていた恐怖が残っているのか、若しくはこれから行われる【こきゅうせいぎょ】によるものか分からなかった。 そして、写真撮影の30分間が終了した。 いよいよ始まる【こきゅうせいぎょ】の序章に僕は身構えた。 顔の近くに透明のチューブのようなものが差し込まれたかと思うとそれを固定するようにラップが巻かれていく。 “これが【こきゅうせいぎょ】か?” そう思いながらも、鞭で打たれた痛みがまだ残るため警戒を解けない。 ラップを巻く音が聞こえているので、リホちゃんも同じ事が施されているのだと思った。 その音が止むと僕は警戒心をより一層高める。 体の自由はもちろん言葉も奪われ、ラップで視界も奪われているので、音だけが頼りだ。 耳に神経を集中させて周りの音を聞いていると、何かの機械的な音が聞こえてきた。 しばらくすると今度はゴムを弾くような音が聞こえ始めた。 “何をしているのだろう?” そう思っていると、小太りの中年男の声が聞こえてきた。 「おとこの娘だからピンクの風船にしてあげたよ」 小太り中年男の言葉の意味が全く分からない。 何をされるのか分からず体を強張らせていると、突然視界がピンク色に変わった。 同時に空気の抜けるような音がして、何かに包まれる感覚で僕は察した。 “ジャイアントバルーン!” ピンクのジャイアントバルーンに僕とリホちゃんは閉じ込められたのだろう。 だから、透明のチューブで呼吸できるようにしたのだと分かったところで何もできない。 これから行われる【こきゅうせいぎょ】に耐えるしか選択肢はなかった。 直接手を下されない20分間が始まる。 特に何もされる訳ではないが、残り10分間の事を考えると自然と体が震えてきた。 それは僕だけでなくリホちゃんも同じようで小刻みに震えているのが、咥えられているペニスから伝わってきた。 ジャイアントバルーンに閉じ込められ、しばらくするとジワジワとさらなる暑さを感じ始める。 小太り中年男はジャイアントバルーンに閉じ込めた恐怖で震える僕とリホちゃんを見て楽しんでいるのだろうか。 そんな事だけが頭を過ぎった。 そしてもう一つ思う事は、【もう延長はしないでくれ】という事だった。 いろいろな思いが交錯する中、アラームが鳴った。 『残り10分です!残り10分です!』 つづく

5.おとこの娘 【再延長編】

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