パンデミックが起こり、その感染爆発でほとんどの人が感染症にかかる中、感染していない俺は隔離施設で隔離される事となった。 隔離施設というが、そんな特別なものはなく人里離れたホテルの一室に缶詰めにされた。 1日3食運ばれてきて、それを食べながらベッドでテレビを見て過ごす日々。 そんな中、テレビのニュースでは非感染者を隔離する施設がなくなってきていると報道されていた。 俺はそんなテレビを見た後、尿意を感じて早めにトイレへと向かった。 今、俺は皮膚から感染するとされている感染症対策のため、肌の露出の一切ない姿になっている。 詳しく説明すると、全身黒光りするラバースーツで覆われている。 ラバースーツはフェイスエントリーという全身タイツの丸く顔が覗く部分から、ラバー特有の伸縮性を活かしてラバースーツの中に体を滑り込ませている。 手も足も5本指に分かれており、お尻には排便のためファスナーが付いており、ペニスケースも付いている。 ペニスケースの先は排尿するための穴が開いている。 これだけでもほぼ全身を覆われている訳だが、さらに上半身はマスク付きの体にピッタリフィットする長袖シャツを着ている。 マスクは飲食のための最低限の穴が口のところに開いており、鼻と目の部分はマイクロホールになっており、こちらも最低限の呼吸と視界が確保されている。 見た目にはほぼノッペラボウになる訳だが、飲食の時以外はさらに口の部分に穴のないマイクロホールマスクをもう一枚被る。 このマイクロホールマスクを被ることで、鼻は押し潰され、目の凹凸も分からなくなるために見た目は完全にノッペラボウのマネキン姿となり、肌の露出は完璧に近いまでになくなってしまう。 その代わりに視界と呼吸はさらに制限されてしまう。 下半身は排便用のファスナーと穴の開いたペニスを隠すようにペニスケース付きのパンツを履いている。 こちらのペニスケースには穴は開いていない。 これで十分肌の露出はないのだが、ペニスが露骨という意見でもあったのだろう。 その上からさらにラバースパッツを履いている。 それが今の俺の姿だ。 そのため、早めにトイレへ入りスパッツを下げて、ペニスケース付きパンツを脱がないと排尿ができないのだ。 あと、この部屋について説明すると、部屋の扉には小さな扉があり、そこから1日3回食事が提供される。 それに有事の際に部屋外へ避難する時に必要なガスマスクや化学防護服も準備されている。 ただ、普段は外からロックされて勝手に外出できないのだが、有事の際はロックが解除される。 そんな俺の部屋のインターホンが鳴った。 食事の時間でもないので、何か起こったのだろうか? 1ヶ月ここに缶詰めだが、こんな事は初めてだった。 小さな扉ではなく、通常の扉のロックが解除され開いたかと思うと、黒光りしたモノが入ってきた。 俺と全く同じラバースーツ姿だが、少し違う。 ラバーワンピースのようなモノを着ている。 それに俺よりも小柄で胸の膨らみがあることから、女性である事は間違いないだろう。 全身ラバーマネキン姿の女性はぺこりと頭を下げると部屋に入ってきた。 扉が閉まると再びロックされた。 部屋に入ってきたラバーマネキン姿の女性は俺に手紙を差し出した。 そこには隔離施設の不足、非感染者の増加により1人で一部屋から2人で一部屋に移行した旨が記されていた。 つまり、これからはこの顔も分からない女性といつ終わるとも分からないパンデミックが落ち着くまでここで過ごさなければならないということだろう。 トイレは交代で、食事のテーブルも一緒に使えばいいのだが、ベッドは1つなので一緒に寝ることになる。 それはいいのだろうか? そんか疑問を抱きながらも、唐突に見知らぬ女性と2人きりの隔離生活が始まった。 無言のままベッドへ座るように手振りで促すと彼女は何も言わずに会釈をしてベッドに腰掛けた。 ラバーマスクの重ね着で話すこともなく過ごしていたので口が上手く動かず話しにくい。 それは彼女の方も同じなのだろう。 身振り手振りで俺に応えていた。 そのまま少し離れてベッドに座りテレビを見ていたが、なんともいえない気不味い雰囲気が漂う。 お互い表情も分からないし、話すこともないので尚更だ。 部屋の中にはテレビの音声だけが響いていた。 今日は夕食を食べれば後は寝るだけ、取り敢えず食事を摂ったらベッドの端に寄って眠ろうと思った。 夕食を運んで来たのだろう。 インターホンの後、小さな扉から食事が2人分差し入れられた。 俺は2人分の食事を運んでテーブルに置いた。 彼女はありがとうというように頭を下げた。 食事は壁に向かって並んで座って食べる。 もちろん、食べる前に口元まで覆われているマイクロホールマスクを脱いでから2人とも食事を始めた。 正直を言うと一日中動くことがほとんどないため、食欲もそれほどない。 彼女を見るとそれほど食事に手をつけていないことから、彼女もまたこの隔離施設での生活が長いのかも知れないと思った。 食事が済むと2人とも視界と呼吸しか確保されていないマイクロホールマスクを被り、今度は彼女が食器を片付けて小さな扉へと運んで行ってくれた。 俺は手振りでお礼の気持ちを伝えると、彼女もそれに応えてくれた。 ニュースしか流れないテレビを消して、俺はベッドで彼女に背中を向ける形で横になった。 彼女もまたベッドで俺に背中を向ける形で横になった。 とはいえ、シングルベッドに男女が横たわるとかなり狭い。 愛し合う男女なら抱き合って寝ればある程度の広さは確保できるかも知れないが、俺と彼女はそんな関係ではない。 間隔を空けて俺は右を下に、彼女は左を下にして眠った。 真夜中、俺の背中を触られている感じがして目が覚めた。 彼女が俺の背中にくっついていたのだ。 隔離施設で隔離されてから、人と話すことはもちろん触れ合うことが全くなくなった。 そんな人と接点を持たない寂しさを痛感はしていた。 彼女もきっと同じなのだろう。 俺は彼女の方を向くと優しく抱きしめた。 彼女もまた嫌がることなく俺に抱きついてきた。 そのまま足を絡ませ、抱き合いながら眠った。 気持ち良かったのと、久々にラバー越しとはいえ人と触れ合うことで安心したのだろう。 いつもよりよく眠れた。 それは俺だけでなく彼女も同じようだった。 そのため、朝食が運ばれてきたことにも気づかずにいつもより遅い朝食を2人で摂った。 もちろん、昨日のように離れての食事ではなく、体が触れ合いそうな距離で食事を摂った。 昨日とは打って変わって、いい雰囲気で食事を摂った。 食事の後、どちらからともなく抱き合ってベッドで横になった。 そして言葉は交わさないが、マイクロホールマスク越しに唇を重ねるともう止まらない。 お互いを求め合うように激しく唇を重ねた。 キスをして盛り上がってくると、どちらからともなく下半身を擦り付け始めた。 2人ともマイクロホールマスクから熱い吐息が漏れ始める。 そんな盛り上がってきた中、彼女が片手を出して俺を制止した。 2人の気持ちが一つになったと思ったのだが、やはり全く顔も知らない男とそういう関係は望まないのだろうかと思っていると彼女はベッドから体を起こして、ラバーワンピースを脱ぎ始めた。 そして、ラバースパッツも脱いだ。 排泄時に脱ぐショーツはそのままだが、マン筋がクッキリと浮き出ていた。 彼女はそれらを脱ぐと俺の上へと覆い被さってきた。 そんな彼女に応えるように俺もスパッツを脱いだ。 俺のペニスはもうギンギンに勃起している。 今度は俺が覆い被さり、彼女が下になる。 ラバーのペニスケースに覆われた俺のペニスが、彼女のラバーで覆われたおマンコの中へと入っていく。 「んっっ!ふっ!」 彼女から吐息が漏れた。 俺は彼女を抱きしめながら腰を振り続けた。 「はい!はい!そこまで!ストップ!ストップ!」 数人の人が部屋に入ってきて、俺と彼女のエッチを止めに入るが、俺も彼女もお互いを強く抱きしめて決して離さなかった。 「OK!OK!」 そんな声が掛けられる中、俺と彼女は引き離されてバスローブが掛けられた。 「お疲れ様です!以上で検証は終了となります!」 そう言って俺はホテルの部屋とは別のところへと誘導されていく。 彼女もまた俺とは別のところへ誘導されていった。 【検証は終了となります!】 あの言葉で俺の催眠は解けた。 パンデミックが起こり、その感染爆発でほとんどの人が感染症にかかったというのは設定。 そんな中、俺が非感染者というのもまた設定であることを思い出した。 そして隔離施設として人里離れたホテルの一室に缶詰めにされたのは厳密には少し違う。 自然豊かな場所に建てられた今は使われなくなった老人介護施設で俺は缶詰めにされていた。 この1ヶ月以上全身ラバースーツを着て感染対策をして人と隔離されて過ごしていたは本当だった。 おそらく、俺だけでなく彼女も俺と同じ条件下でこの施設の一室に缶詰めにされていたのだろう。 そんな1ヶ月以上隔離され孤独となった人は顔も分からない相手とどう過ごすのかという実験に俺は参加していたことも思い出した。 掛けられていた催眠が解けて、どんどんいろいろな事が思い出されてきた。 別室に連れて来られた俺は1ヶ月以上着ていたラバースーツを自ら脱いでシャワーを浴びた。 久々に浴びるシャワーは少し皮膚に痛みを感じた。 体を入念に洗ってからシャワー室から出た。 脱衣所に用意されていたのは入院着のようなモノ。 それに着替えると、今から簡単な診察を受ける。 体に異常が出ていないか。 それを確かめた後、俺は… おしまい。