私も彼と同じシリコンスーツを身につけて、今日から介護をしていく。 彼と同じシリコンスーツを着ているが、手足も自由で目もある程度見えているので介護は行える。 そんな彼にいつものようにマニュアル通りに流動食を作った。 そしていつものように食べさせようと思ったのだが… 。 ラバースーツとシリコンスーツのせいで視界が悪く彼の口へと繋がるチューブへ流し込む分量がよく分からない。 大量に流し込んだら彼が流動食で溺れてしまうかも知れない。 一度、ラバースーツもシリコンスーツも脱ごうかとも考えたが、着るのが大変だったので脱いだり着たりする手間は省きたい。 そこで私は思いついた。 “口移し” 私が流動食を口に含んでから、彼のチューブに適量を口移しで流し込んであげれば流動食で溺れることはないだろうと考えたのだ。 早速、私は行動に移した。 仰向けで寝たままの彼のベッドへ私も上がると彼に話し掛ける。 「今から朝ご飯を流し込みますね、こちらの都合で申し訳ないのですが、流動食を私の口から口移しで流し込みますね」 そう彼に伝えると、彼は分かったという様に一つ頷いて見せた。 彼の了承を得たので私は流動食を口に含むと、彼の頭を両手で後ろから支え、キスをする様に少しずつ彼の中へと繋がるチューブに流動食を流し込んだ。 いつもより時間は掛かったが、彼と密着する時間が長くなり充実した食事介護となった。 それに彼を介護している実感が湧いて凄く嬉しく思えた。 その後も私はシリコンスーツを着たまま、いつものように彼の介護を行った。 当然のように休憩は彼のベッドに入り抱き合うようにして過ごした。 昼も夜も朝と同じように流動食を作り、彼にキスをするように流し込んで介護した。 必然、彼を介護する時間も密着している時間も長くなり、全ての介護が終わる夜が待ち遠しかった。 それは彼も同じ様だった。 言葉を交わすことはできないが、その分体でお互いを確認し合った。 一日我慢した分、何度も何度も彼と私は交わった。 4日目、シリコンスーツを着た私は彼と一緒に過ごす時間が長くなった。 一緒にいることで気づいた事がある。 時折、チューブからだけだと彼は苦しそうに呼吸していた。 “私も彼の気持ちにならなくちゃ” そう思った私が思いついたのはコンドーム。 動画サイトでコンドームを頭に被っている人がいたのを思い出した。 彼がどれほど苦しいのか、私も身をもって体験してみることにした。 シリコンで覆われた私の頭全部を覆うようにコンドームを被ってみた。 比較的小さな私の頭は伸びて広がったコンドームにすっぽりと覆われた。 コンドームに通気性はないので、呼吸をする度にコンドームが顔に張り付きより苦しさが増す。 確かに息苦しいのだが、同時にその息苦しさが私を妙な気持ちにさせる。 そう体が火照っててムラムラする感覚に近いのだ。 あまりやり過ぎない様に、口のところだけ開けていたのだが、彼と同じ気持ちになろうと思い、チューブを咥えて再びコンドームを被った。 苦しいが呼吸はできる。 『シュコー、シュコー』 呼吸するたびにチューブを通る私の呼気か音を立てる。 このまま彼と交わったら… 凄く気持ち良くなれそう。 そう思うと私は自分を止められなくなっていた。 コンドームを被り、より悪くなった視界の中で彼のペニスを扱き始める。 まだ、昼ご飯を済ませたばかりなのにペニスを扱かれて彼も少し焦ったようだったが、すぐに大人しくなり、私を受け入れてくれた。 扱き始めてすぐに勃起した彼のペニスにコンドームを被せると私は彼に跨った。 「んっ、んっ、んっ」 『シュコー、シュコー』 私のチューブを咥えた嬌声と呼吸音が交互に部屋の中に響く。 私は彼に覆い被さり腰を振った。 “気持ちいい!気持ち良過ぎる!!” 満足に呼吸ができない分、頭に酸素が行き渡らず快感が押し寄せてくるのがいつもより速い気がした。 「んっ!んっっっっ!」 私は彼の上で壊れたオモチャのようにビクビクと震えながら激しく揺れたかと思うと私はあっさりと逝った。 彼もまた私の中で逝ったのが分かった。 シリコンスーツを着て不自由さはあるものの彼と同じ気持ちになれた気がして凄く充実した介護実習を続けた。 初日は非常に長く感じられたが、彼との距離が縮まるたびに介護をしている時間も楽しく思え、あっという間に最終日を迎えた。 最終日の夜、私は彼との別れを惜しむ様に何度も何度も彼と深く交わった。 そして最後は泣きながら眠りに就く。 明日の朝には1週間の介護実習が終わるのは嬉しいが、彼と別れるのは寂しくて仕方なかった。 せめて彼の名前だけでも教えてもらえれば、どこかの現場で一緒に働くことになるかもしれない。 事務局に彼の名前を聞いてみようと思いながら、彼にギュッと抱きついて私は眠るのだった。 つづく