「お疲れ様でした!」 そんな声の後、拍手が起きた。 赤城 葉月役を演じた私、葉山 瑞穂(はやまみずほ)と五十嵐 京介役を演じた京極 流星(きょうごくりゅうせい)さんは花束をもらって最後に映画の宣伝用の撮影へ。 撮影の場所にはすでに肌色のシリコンスーツを着た大小のヒトイヌが短い手足で四つん這いで待機していた。 小さなヒトイヌには赤城 葉月の運転免許証が貼り付けてあり、大きなヒトイヌには五十嵐 京介の運転免許証が貼り付けられていた。 私は京極さんと少し話した。 「初めまして、っていうのも変な感じですよね」 「そうだね、お互いを介護していたけど、実際には要介護スーツを着せられた人と演じていた訳だからね」 「全くですね、これって共演って言うんですかね」 「うーん微妙だね、映画を見た人は共演って思うんじゃないかなぁ」 「そうです」 そんな会話をして2人で笑った後、ヒトイヌたちと一緒に写真撮影をした。 次は1人ずつ撮影するのだが、私の視界にはすごい光景が広がっている。 要介護スーツを着せられた男性3人と女性3人がすぐそこにいるのだ。 人形でないことは時折個々に動いているので間違いなく人が入っている。 撮影は京極さんとは別のスタジオで並行して行われており、それぞれ要介護スーツを着せられた相手を映画の中で介護していたのだが、同じに見えて気づかなかったが、3人もいたことに驚いてしまう。 それに撮影を終えた2匹のヒトイヌが戻って行った先にも肌色の大小のヒトイヌとコリーの着ぐるみを着せられたヒトイヌがこちらも大小いた。 撮影が終わってから知った事実に驚いて、私は近くのスタッフさんに声を掛けて聞いてみた。 「アレって?」 「ああ、要介護スーツとヒトイヌ役の人たちのことね」 「肌色のシリコンスーツを着てのかなりキツイ撮影だから、肌色のノッペラボウで顔が見えないから複数の要介護スーツを着た演者とヒトイヌの演者を準備したんだよ」 頷きながらそう説明してくれたスタッフさんが続ける。 「交代で撮影を行ったんだけど、脱がせてもらえないというより、一度脱がせると着せるのがかなり厄介なので彼らには申し訳ないだけど、撮影の間あの姿で過ごしてもらったんだ」 「もちろん、ずっとはキツイから休憩を入れて三交代制でね」 それを聞いて私は言葉を失った。 5日間で撮影は終わったのだが、その間ずっと彼ら彼女らはずっと要介護スーツを着ていたということになる。 ヒトイヌスーツの方は昨日と今日の2日間の撮影だったと聞いている。 ちなみに、介護シーンとヒトイヌシーンは完全に分かれて撮影が行われた。 要介護スーツを着せられて私や京極さんが介護していた人たちのことを知って心配する私にスタッフさんが言った。 「葉山さんや京極さんと全く同じ体型の人探すの苦労したんですよ」 「ここだけの話、一般公募で選出された要介護スーツの演者さんたちは皆20〜22歳の大学生で健康だから大丈夫ですよ!」 スタッフさんは心配そうにする私を気遣ってそう言ってくれた。 「ちなみになんですが、ヒトイヌも一般公募の大学生たちです」 撮影中は演技に集中しつつも、要介護スーツを着せられた人は大変だと思っていたが、私とそう変わらない歳の人たちが演じていたのを知ると頭の下がる思いだった。 私も実際にシリコンスーツを着て介護のシーンを撮影した。 休憩を挟みながらだったが、それでもかなりキツかった。 そんな私の休憩中に要介護スーツの演者さんも交代していたのだろう。 あとで考えるといろいろなことが思い起こされてきた。 そして、シリコンスーツを着た演者の人たちに私は一つだけ聞いてみたいことがある。 【満足に動けないシリコンスーツに閉じ込められて気持ち良かったですか?】 と。 私なら【はい!】と答える。 私は家に帰ったら頂いたラバースーツとシリコンスーツを着て、さらに映画で頭に被ったコンドームも同じように被って1人で楽しもうと思っている。 そんなことを考えているとお股が湿ってきた。 そして撮影に協力してくれた大学生の皆さんに心の中でありがとうと呟いた。 おしまい
ごむらば
2025-11-30 04:37:15 +0000 UTCQ uga
2025-11-23 15:46:56 +0000 UTCごむらば
2025-11-23 04:42:02 +0000 UTCQ uga
2025-11-23 02:48:15 +0000 UTCごむらば
2025-11-21 13:53:13 +0000 UTCJan Koda
2025-11-21 09:25:19 +0000 UTCごむらば
2025-11-20 04:58:59 +0000 UTCJan Koda
2025-11-20 01:03:07 +0000 UTC