とある夏の昼下がり。
僕はいつも通り帰りの電車に乗り込み、暇つぶしにスマホをいじくっていた。そのうち飽きてぼんやりしていると、ふと目の前に座って眠っている小学生の女の子が目に入った。
(あれ、なんか足元濡れてる?)
女の子の運動靴の隙間から薄黄色の液体が流れだし、電車が進むのに従って床に広がっている。よく見たら液体は足元というより女の子の座っている椅子から流れてきているようだ。
(あれ?この子……もしかしておねしょしてる?!)
僕はびっくりして持っていたスマホを落っことしそうになった。
床だけならともかく、女の子の座る椅子や服もびしょ濡れだ。
(あちゃあ…………)
次の駅で駅員さんに声をかけよう、と決意して僕はため息をつくのだった。