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佐々木くん庭ペン前

 連続おねしょ記録を更新した朝、子供部屋まで起こしに来たお母さんから、今日はお仕置きをするよって言われた。あんまりにもおねしょが治らないから、このまま放っておくのは心配なんだって。  それで僕は布団を捲られ、濡れたパジャマが冷えていくのを感じながら、まだ眠い頭でぼんやりと、ああ、今日もやっちゃったのか、なんて考えていた。 (お仕置きかぁ)  学校ではあたりまえだけど、家ではあまりされたことがなかった。たまにお父さんからお尻ペンペンやビンタされた事もあったけど、小さい時から思い返してみても数えるほどだ。 (なにをされるんだろう)  パジャマの下だけを脱いで、着替えをもらえないままパンを齧る。お尻に直に当たる木の椅子の感触で、学校の先生からお仕置きをされた時の気分を思い出し、朝から少し落ち込んだ。 「ねぇ、お仕置きってなにするの?」  二個目のゆで卵を牛乳で流し込みながら、僕はお母さんに聞いた。 「庭でお尻ペンペンとお浣腸をしようと思うの」 「ええ……」  予想外の厳しい内容に、ゆで卵をかじる手が止まりかけた。まさか、浣腸もされるだなんて……しかも庭で……外で。 「高橋さんのお母さんに相談したら、おねしょにはお仕置きが一番気効くんですって」  いくつかのお仕置き法や、お尻の叩き方も教わってきたというお母さんは、今のうちにしっかり治しておいた方がいいでしょう? と、僕に諭すように言った。 「たしかにそうかも……」  もうすぐ修学旅行が控えている。そこでおねしょをしたら恥ずかしいのはもちろん、先生からのお仕置きだって待っているはずだ。それはきっと、お母さんの何倍も厳しい。僕は2枚目のパンを食べる間に考えて、というか、覚悟を決めて言った。 「うん、わかったよ。お仕置き、お願いします」 「じゃあ、食べ終わったら庭に出るわよ」  学校では慣れていたけど、お母さんにお仕置きのお願いをするのは、なぜか特別照れくさかった。それはお母さんも同じだったらしいのが、仕草からなんとなくわかった。 ……  まだそれほど暑くないけど、裸足で土を踏みしめるとやっぱり少し暖かくなっていた。そして、丸出しのまま外にいるのが、少し恥ずかしい。 「ほら、この新聞紙の上で、塀に手をついて」  庭の隅にお母さんが新聞紙を敷いていた。どうやら、本当にお浣腸をするらしい。僕のお母さんは厳しいお仕置きをするイメージなんてないから、実はギリギリで許してくれるんじゃないか……なんて思っていたのだけど、さすがに洗面器やティッシュまで運ばれてくるのを見ると実感が湧いて、怖いような悲しいような気分になってきた。 「ねえ……お仕置き受けたら、許してくれる?」 「もちろんよ」  不安げな僕に、お母さんは笑顔を作って言った。 「あのね、今日のお仕置きはおねしょを治すためにするの。苦いお薬と同じ」  だから嫌いになったわけじゃない。そう言って、お母さんは僕の手を引いて、新聞紙の上まで促した。 「でもね、お仕置きをする時は、なるべくしっかり怒った方が良いようなのね」  これも高橋さんのお母さんから教わったらしい。うんと厳しくしないと、お仕置きの効果が薄れて、治るのが遅くなってしまうんだって。 「せっかく痛い思いをするんだから、ちゃんと治らなかったら嫌よね?」 「まあ……うん」  たしかに、されるからには早く治ってほしいとは思う。そうすれば、そもそも恥ずかしい思いも、痛い思いもしなくてすむし。 「お母さん、お仕置きするのって慣れてないから、上手くできなかったらごめんなさいだけど。今日はなるべく怖く、痛くするからね?」  なんだか怖いような不安なような事を言うお母さんを背に、僕は新聞紙の上に乗って塀に両手をついた。 「うん……じゃなかった、はい……」  古い木がザラザラする。この塀の向こうが高橋さんの家だ。そういえば、もっと小さい頃に、ここから漏れるお仕置きの音や泣き声を何度か聞いた事があったっけ。あの時、高橋さんもこうやって……。 「じゃあ、いくわよ。……お尻をしっかり突き出しなさい!」  いつになく険しいお母さんの声。同時にひゅうと風が吹き、ざわざわと草葉の揺れる音が混ざる。お尻にすうっとした涼しさを感じつつ、僕は最初の一発に備えて、ぎゅっと目をつぶった……。 ※描く順番が前後してしまったために、雰囲気がちょっと違いますが、こんな事があったりして…というお話。そして、先日アップした庭ペンに続きます。

Comments

結構前のイラストの背景に隠れていたんですね(笑) 厳しいお家で育ったからか真面目そうな感じで可愛いので、こんな子が一体どれだけ厳しく躾られているのか気になりますね。 いつかメインで登場することを楽しみに待ってます!

C.haru(C.h.a.u)

基本的にはお仕置き慣れした子たちですから、受け入れやすいのかもですね。もちろん、それまでには反抗するたびにアレでソレな目にあってきたのかもですが…✨ お仕置きはされてないですが、実は背景に紛れ込んでいたりします。高橋さんも描きたいのですよね。ちょっと湿度高そうな、風通しが悪そうな家のお折檻を描けたらいいのですが、なかなか難しく…(笑) そうですね、2つの真っ赤なお尻が並ぶ光景も良いかもですね。佐々木くん親子には色々な意味でカルチャーショックかもですが(笑)

しおごはん

実際に受けてみたら想像以上に厳しくて泣きわめいてしまったけど、本人もおねしょを治すためにお仕置きを受け入れていたんですねぇ。 まぁ確かにあの学校の修学旅行でおねしょなんてしたら、今回のお仕置きがなんとも感じなくなるほどの厳しいお仕置きをうけちゃいそうですね。ちょっとしたことでとんでもない厳罰を与える学校ですからねー。 ところで幼馴染の女の子の高橋さんて今までのイラストに出てきてましたかね? 確か今回佐々木くんが受けたようなお仕置きの他にお灸を据えるお仕置きもあるくらいのとても厳しい家だそうで。 もしまだ未登場なら是非見てみたいですね! なんなら佐々木くんと高橋さん二人一緒に同じ場所でそれぞれの親からお仕置きされるのも良いかもしれませんね(笑)

C.haru(C.h.a.u)


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