小学校6年生の頃。
僕の学校では希望者を募って行う金管鼓笛クラブのようなものがあり、運動会で披露するという伝統がありました。
その鼓笛隊の、指揮者の子の話です。
彼は中高共に運動部に所属していて、女子から人気のカッコイイ男の子でした。
同じクラスになったことをきっかけに知り合いになり、(6年生の頃は違うクラスでしたが)クラブなどで顔を合わせる時にはよく話をするといった間柄です。
運動会に向けて外で練習をする日のこと。
全員、各自楽器を持って急いでグラウンドに出るのですが…僕は外に行く前にオシッコをしておこうと思い、トイレに向かいました。
トイレに行くと指揮棒(マーチングで使う大きな棒)がトイレのドアのそばに立てかけてあり、さらに奥の個室が1つ閉まっていたので、指揮者の子が中で大きい方をしていることは明らかでした。
そして僕が小便器で用を済ませていると、トイレの方から下痢のような音が聞こえてきたのです。
水っぽいおならの音や、便器にびちゃびちゃと跳ねる音。
あまり時間が無かった為、周囲を気にする余裕が無かったのだと思います。
トイレットペーパーをカラカラと取り出す音、ちぎる音、ズボンやパンツが擦れる音。
僕は指揮者の子が個室から出てくるまで、手を洗ったりするふりをして待っていました。
出てきた彼は、恥ずかしがる様子もなく普段通りでした。
「待っててくれたの?いっしょに行こ。」
自分の排泄音を聞かれることに対して、あまり恥じらいなどを感じない子だったようです。
振り返ると彼はプールの着替えの時もタオルの隙間から丸見えになっていることが多々ありました。
その時は知りませんでしたが、その子はあまりお腹が強くないようで。中学の試験の際トイレに抜けたこともあったそうです。
高校からは別々になりましたが…かっこいい顔で人気者の彼が、あんな恥ずかしい音を堂々と出していたんだなと今でも時々思い出してしまいます。