SamuZai
隊長
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ゲーム世界のお約束ごと、その裏側

ゲーム。 それは人が作った、人を楽しませるための電子遊戯。 モニターに映し出される架空の世界に自分の分身を送り込んだり、あるいはその世界で起きた出来事を第三者の視点から見届けたり、あるいは恋愛、あるいは性交……様々なゲームが作られては人々を楽しませている。 かように多彩な世界観で繰り広げられるゲームの世界。そこで暮らすゲーム内の登場人物は、当然ながら普通の人間とは違う存在である。 ゲーム内でプログラムされた通りに動き、話し、生活を営むゲーム内の人々。 これらゲームの登場人物は、果たしてそのゲームを盛り上げるためだけに存在するのだろうか。 ゲームの登場人物は、すべて決められた筋書きを消化するためだけに存在する舞台装置の一種でしかないのだろうか。 ゲームの登場人物は、ゲームが終わった途端に消滅する儚い一夜の夢にしか過ぎないのだろうか。 もしそうではなく、ゲームの登場人物が各々の意志を持って動くのだとしたら。 ゲームの登場人物は、ゲームが点いている間だけゲームの登場人物として振る舞うのだとしたら。 電源が切られた途端、役者としてではなく1人の人間として振る舞えるようになるのなら、果たしてどうなるのだろうか。 「ここが魔王の城……魔王を倒せば、世界が平和になる……」 「へへ、腕が鳴るぜ……!」 「……私の魔法で……さくっと倒す……」 「神の御名のもと、世界に光をもたらすために……まいりましょう、皆さん!」 ここは物語の大詰め。古き良きロールプレイングゲームの最終盤。 男勝りのおてんば少女勇者に、豪快な女戦士、幼いながら利発な魔法使いの少女、優しく清らかな女僧侶…… 華やかな少女パーティによる魔王城攻略。それは物語の筋書き通り、滞りなく進んでいた。 そうあることが世界の流れ。喋る言葉の一つ一つも定められている少女たちは、物語を彩る「役者」として最後の戦いに挑む。 その心の奥、物語の登場人物としてではない1人の人間としての悲鳴をひた隠しにされながら。 (ごめんなさいごめんなさいなんでもしますいうことききますだからもうやすませてくださいおねがいしますおねがいたすけてたすけてたすけてたすけて) (いたい……くるしい……!もう……いやだぁ……!) (くる……しい……しんじゃう……しなせて……) (かみよ……どうか……すくいを……) 勇ましい台詞を口にしてながら、その心の中で上げているのは悲鳴。 それも全員が、尋常でない苦しみを味わっている。 しかし全員のHP、すなわち肉体へのダメージは皆無。プレイヤーによる回復はしっかり行き届いていて、そうした方面での苦しみがあるわけではない。 それなら状態異常かというとそうでもない。そうしたものなら僧侶が治しているからだ。 ではなぜ少女たちはこうも苦しんでいるのか。それはこの世界の持つ性質と、彼女たちのステータスには載らないとある数値の高まりにあった。 勇者 状態:ふつう HP 880/900 MP 460/500 戦士 状態:ふつう HP 1250/1300 SP 260/260 魔法使い 状態:ふつう HP 420/450 MP 930/950 僧侶 状態:ふつう HP 580/650 MP 600/700 _________ このゲームは全年齢向けのゲームであり、子どもから大人まで幅広い年代がプレイすることを想定している。 そのため表現にはある程度の配慮が為されており、過度の暴力や性表現、また下品と思われる表現は極力排除されている。 そのため役者であるこの世界の住人は、プレイヤーが電源をつけている間はそうした行動をとることができない。それは投げた物が下に落ちるのと同様の、世界の摂理と言える。 しかし彼ら彼女らは役者であると同時に1人の人間でもある。暴力や性表現はともかく、下品と思われる表現……いわゆるところの汚物、排泄に関わるものについてはどうしようもなくそれをしなければならない時はやってくる。 しかし役者である以上、プレイヤーがいる時にそうした行動はとれない。ならどうするかと言えば、プレイヤーがいない時にするしかない。 プレイヤーがいなくなった時。その時こそ彼ら彼女らが舞台装置から人間に戻れる瞬間であり、安らぐ時なのだ。 ではもしも、プレイヤーが一切電源を切らなかったならどうなるだろうか。 電源を切らなければ彼ら彼女らは舞台装置のまま。世界の摂理に基づいて、性に纏わることも排泄行為もできはしない。しようにも世界がそれを許さない。 たとえ限界を超えたとしても、少なくとも電源がついている間は何事もないかのように世界は動く。動かされる。 本来なら漏らしているほどの尿意があろうと漏らすことはなく、しかし裏でその数値は上がり続ける。 舞台装置であると同時に人間でもあるがゆえ、人前ですることがなくとも裏でそうした欲求が高まることは避けられない。 時間が経ったり、何かを飲んだりすれば当然それは高まるのだ。 そして今、彼女たちの連続稼働時間は恐ろしい領域に至っていた。 彼女たちのプレイヤーは社会人であり、一日ごとのプレイ時間はさほどとることができない。 そのため進みは遅く、ラストダンジョン到達までにはかなりの期間を要した。 それだけならまだいいが、このプレイヤーには彼女たちを泣かせるひとつの大きな特徴があった。 このプレイヤーは、絶対に電源を切らないのだ。 それは忙しい日々の中、少しでも時間のロスを無くそうとした結果なのかもしれない。だがその行動により、彼が指揮するパーティの少女たちに人知れず地獄を味わわせる結果を生んでいた。 彼がプレイを始めてから2週間。この間1度も電源を切っておらず、翻って1度も「済ませ」られていない少女たちの欲求はとうに限界を超えていた。 普通の人間であれば初日に決壊しているはずの隠しステータス。しかしそれはゲームシステムという摂理によって電源がついている間は阻まれ、この地獄を生んだのだ。 (おしっこ……したい……よぉ……!) 声にならない声で願うも届くはずはなく、少女たちは本来なら膨れているはずの腹部を無理やり押さえつけられながら突き進んでいく。 放尿という行為も、尿意という概念も、少なくとも電源がついている間は無いものとなる。だから少女たちのお腹が、その「中身」によって膨らむようなことがあってはならない。 それはさながら超強力なコルセットのごとくに少女たちのお腹を押さえつけ、死なせて欲しいとすら願うほどの激烈な苦痛を生んでいた。 この痛みと比べるなら、瀕死の重傷でさえかすり傷と思えるほどの。 それでも彼女たちはそれを表に表すことはできない。それがこの世界の摂理だから。 勇ましくモンスターたちに向かっていく少女たち。その裏に欲求をひた隠されながら少女たちは戦うのだ。 勇者 状態:ふつう HP 720/900 MP 350/500 戦士 状態:ふつう HP 870/1300 SP 200/260 魔法使い 状態:ふつう HP 340/450 MP 640/950 僧侶 状態:ふつう HP 500/650 MP 340/700 __________ 「これで終わりだ!魔王おおぉおおおおおお!!!!!」 それからしばらくして、彼女たちはラストダンジョン最奥の魔王と最後の決戦に臨んでいた。 直前に大量のポーションを飲み、万全の態勢を整えての決戦。 それは念入りなレベリングの甲斐あって順調に進み、魔王最後の形態をもねじ伏せた。 そして今、勇者の剣が魔王の心臓に突き立てられ、戦いは終わった。 「……やったねみんな!!これで世界は……!」 「ああ、やったんだ私たちは!!」 (……こくん) 「ええ、ええ……!世界を覆う闇は掃われ、光ある世界がまた戻ってくるのです……!」 口々に勝利の喜びを、筋書きに従って口にする勇者たち。 魔王を倒した喜び、世界に平和をもたらす喜び。 しかし少女たちの胸を本当に満たしているのは、それとは違う喜びだった。 (ぉしっこ……!おしっこ、おしっこおしっこおしっこおしっこぉぉおぉぉおぉおお!!!!!勝ったから!!勝ったからはやくおしっこさせてよおおぉおぉぉおお!!!!) (もう限界だ……!!はやく、はやくトイレに行かせてくれぇっ!!!もうげんかいなんだよおおぉぉぉおぉ!!!!!) (…………っ!やっと……やっと、オシッコ……!オシッコ……できる……!) (ごめんなさいっ……ごめんなさいぃ……っ!神よ、はしたない行いを求める私をお許しくださいぃ……!!おしっこ、出させてくださいっ……!!) 口にしている言葉と180度異なる、自分の欲望100%の本心。 お腹に溜まった、出すことの許されなかったモノをすべて出したい。 味わい続けてきた苦しみから解き放たれることと比べるなら、世界の平和など些細なことに過ぎないのだ。 むしろそのためだけに、ゲームを終わらせて解放されたいがために戦ってきたと言っても過言ではない彼女たち。ある意味ではプレイヤーが満足して電源を切った先にあるものこそが真のゴールと言える。 しかし魔王を倒して、それですべてが終わるだろうか。 戦いは確かに終わったが、ゲームは果たしてこれで終わるだろうか。 「さ、みんな帰ろう。私たちの国に!」 そうではない。最後の敵を倒したなら、その後には英雄を讃える凱旋が待っている。 すなわちエンドロール。エピローグ。これらが終わるまで、電源が切られることはない。 彼女たちが解放されることもまた、ない。 (なんではやくおしっこおねがいおしっこさせてしっこしっこしっこしっこ) 笑顔を浮かべてながら、希望に満ちた顔をしていながら、その裏で心を絶望にへし折られる。 涙を流すことも、悲鳴をあげることもできないまま、少女たちは彼女たちを待つ国への帰路につく。 魔王を倒した道のりをなぞるように、これまで通った街を訪問しながら、筋書きの通りに。 一面の白に覆われた北の国へ赴き、火山近くの原住民が暮らす集落へ赴き、砂漠の民のもとへ赴き、港町へ赴き、旅立ちの原点である故郷へ赴き、そして向かう先々で豪華なもてなしを受ける。 豪華な料理、色とりどりのジュース。それらを筋書きに沿って胃袋へ放り込む。 当然高まる隠しステータス。これ以上ないもてなしを、彼女たちは絶望と共に受け入れる。 だが本番はこれからだ。最後に彼女たちが向かうのは当然、この国の中心である王都。もてなしの規模はこれまでと比較にならない。 下町で粗野ながら温かみあふれる料理と飲み物をいただき、街道では道々の飲食店が自慢の料理を振る舞い、そして王の住むお城で開かれるお茶会に参加する。 上等な紅茶が次から次に振舞われ、それを台本通りに飲んでは囚われの身だった姫君たちと楽しい時間を過ごす。 エンディングで飲んだ水分だけでも、10回以上は漏らすに足る激烈な尿意。それは世界の摂理に従って全部少女たちのお腹に納められる。 少女たちの放尿も、失禁も、レーティングの都合で描写することは叶わないから。 少女たちの絶望に満ちた宴は、まだ続く。 ______________ (おしっこしたいおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこ) (しっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこ) それから宴は、日が沈むまで続いた。 彼女たちの体感時間は現実のそれに比例する。そのためゲーム内で日付が変わっていても、実際に感じる時間は数分程度だ。 しかし摂取したものに関しては、まるで圧縮したかのように体内に取り込まれる。つまり彼女らは数日間続いた宴会の水分を、数十分に凝縮して叩きつけられたのだ。 これまで飲んできた様々な果実のジュースや、上質な水、大量の紅茶。 そして旅の途中で飲んできた、数えるのも億劫なほど大量のポーション。 それらに2週間という長い時間が加わって、彼女らの隠しステータスはおぞましいレベルの高まりを見せていた。 もしも彼女らがその隠しステータスに沿って見た目が変わっていたなら、膨らみ切ったお腹に押しつぶされていたであろうほどに。 人間一人分、あるいはそれよりさらに大きくなるほどの尿意。そんなものを抱えてながら、ウエスト60センチ未満に納めさせられている少女たちの痛みはどれほどのものだろうか。 世界の摂理、プレイヤーがいる限り台本通りに動くというものがなかったら、とうに発狂していただろう。 しかし、そんな苦しみに満ちた戦いももうすぐ終わる。 エンディングを彩る宴も終わり、今は各々に用意された王宮の部屋で休む時間。 プレイヤーのモニターには眠る勇者パーティの部屋の様子と、平和になった世界の様子と共にこのゲームを作った者たちの名前が映し出される。いわゆるスタッフロールの段階。 これさえ終われば、後は勇者が救い出した王国の姫君と言葉を交わしてお終いとなる。 それはこの世界に刻まれた最後の台本にして、不自由の終わり。 『……眠れないのですか、勇者さま?』 「あ、お姫様……いえ、なんていうか……落ち着かなくって」 『無理もありませんわ。連日の大騒ぎですから』 「でも、やっと実感わきました。みんなの喜ぶ顔を見て……終わったんだって」 『そうですね……勇者さまの戦いは終わって、これから戦うのはわたくし達の仕事ですから』 「ひ、姫様が……戦う?」 『はい。勇者さまが勝ち取ったこの平和を守ること……それが姫であるわたくしの務めですから』 「あ、そういうこと」 『……それで、その……もしよろしければ、なのですが……』 「どうしたの姫様、もじもじしちゃって……」 『その、わたくし……王宮におりましたので、同年代のお友達がひとりもおらず……少々寂しく思うこともあったのです』 『そんな折、わたくしと同じくらいの年齢の女の子でありながら誰より強く戦う貴方を見て、強く惹かれまして……つまり、その……』 『わ、わたくしと……お友達になって……いただけますか?』 「……うん。ボクなんかでよければ、いつでも顔を出すよ」 『……っ!あ、ありが』 「おいおい、同年代の女……ってなら、仲間はずれはなしだろ?」 (こくこく) 「私達にとっても勇者はかけがえのない戦友……ですので姫様、勇者を友となさるのなら、どうか私たちも」 『み、皆さん……!』 「みんな……!よーし!じゃあ姫様の友達として、ボクたちも国を良くするお手伝いをしよう!」 「ボクたちの戦いは、まだまだこれからだ!」 スタッフロールが明けて、姫君と勇者たちによる少しの会話が始まる。 それは戦いの後、姫と勇者たちとの絆を深める大事な会話。5人の少女たちの新たな戦いと決心を綴る物語。 華やかに抱き合う少女たちの姿。それと共にプレイヤーの画面に映し出される「END」の文字。 正真正銘の物語の終わり。それにとうとうプレイヤーも満足し、2週間ぶりに本体の電源が切られた。 「「「「「……………………あ」」」」」 その瞬間、解き放たれる5人の「隠しステータス」。 これまでずっと出すことの許されなかったモノが、表にすることさえ許されなかったモノが、今解放される。 __________ ぶっっっっっっっっっっっしゅうううううううぅぅううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!! 月明り差す、王宮のバルコニー。 きれいに磨き上げられた石造りの建造物にいま、五本の水柱が突き立てられる。 我慢、という次元ではない。世界の摂理として、世界を保つために押し込められ続けた少女たちの熱い衝動が、大理石の床に打ち付けられる。 その勢いたるや少女たちの身に纏う衣服に穴を穿ち、一糸まとわぬ排泄孔から放たれる極太はまるで逆さまの間欠泉のように、もうもうとした湯気とともに高い高いしぶきをあげる。 立ったまま覚悟する間もなく始まった少女たちの大解放。それは少女たちの股下から一直線に地面に向かって叩きつけられる。 「「「「「あああああああああぁぁーーーーーーーーー!!!!!?!?!?!?」」」」」 そして解放から間もなく、少女たちは各々が腰を突き出して高い嬌声をあげた。 2週間もの間押し込められ続けた排泄欲。それを解き放つ感触はなんとも甘く鋭く少女たちの秘密を震わせる。 その感触は同じく2週間処理することのできなかった感情を揺り起こし、壮絶なエクスタシーをもたらしていた。 尿圧で引き千切られた衣服から剥きだされる少女たちの花園。その上部で激流を迸らせる排泄孔は、親指すら受け入れられそうなほどぽっかりと大口を開けていた。 狭い孔を押し広げ、擦りたてながら噴き出していく爆流。それは少女たちの敏感な神経の根を震わせ、またようやく出すことのできた解放感と併せて未知の快感を与えていた。 びくびくと腰を跳ねさせながら、それでも止まることなく続く少女たちの大爆尿。 勇者も、戦士も、魔法使いも、僧侶も、そして淑やかなる姫も、みな絶頂とともに溜めに溜めた小便を解き放つ。 跳ね上がる腰の動きに合わせてあちらこちらに飛んでいく極太尿線。それは彼女たちの身長より高いバルコニーの柵をも飛び越して、王宮の庭に飛んでいく。 バルコニーから延びる、五本の噴水。それは遥か遠くにまで飛んで、少女たちの勝利を彩っていた。 (オシッコきもちいい……!!オシッコきもちいいよぉぉぉ……!!) さて、この物語の主役である五人の少女たち。彼女たちが想像を絶する我慢を強いられていたことは言うまでもない。 だが、それだけなのだろうか。 少女たちの排泄音と喘ぎにかき消され、届くことのない王宮内の騒動。その様はこの世界のあり様をこれ以上なく示していた。 『ああああぁぁあーーーーーーーー!!!!!!……っやっとっ、やっとっ、できたあああぁぁ……!!おしっこぉぉぉ……!』 ぶじゅうううぅぅううううううぅうぅぅぅうぅうーーーーーーー!!!!! びしいいいぃいぃいぃぃいぃいいいぃいいーーーーーーーー!!!!! びゅしゅうううぅうぅぅうぅぅうぅううううううううーーーーーー!!!! 王宮内で、夜の掃除に励んでいたメイドたち。 老いも若きもなく、ベテランも新米もなく、すべてのメイドたちが掃除を終えたぴかぴかの床を黄色の汚濁にまみれさせていく。 ある者は衣服を着たまま、ある者は下着をずらして、各々が体内に溜まったモノを思い思いに吐き出していく。 排泄ができないのはなにもメインに限った話ではない。脇役であっても「登場人物」であるなら例外はなく、それら不適切行為は許されなかった。 もちろんポーションを飲んだりしていない分勇者たちよりは少ないだろう。それでも普通に生活をしていて溜められる分を、これまで2週間も出させてもらえなかったのだ。 その量は、多少少ない人間でも30リットルを下回ることはないだろう。 王宮の広い床を侵していく黄色い水溜まり。ロビーにいるメイド総勢20人から成る大放水は瞬く間にそこを冠水させ、倒れ込むメイドたちの身体をばしゃんと受け止める。 ここだけではない。キッチンも、応接間も、王宮にあるすべての部屋にいた人間たちはみな床に向かって溜め込んできたものを放つ。 それは王宮を溺れさせんばかりに、すべてを匂い立つ黄金の水で浸していく。 いや、王宮だけではない。城下町も、近くの村も、あるいは遠く離れた砂漠の町、森の民たちの集落でも、それは同じように。 世界のあらゆる場所で、あらゆる人間やそれに類する者たちが一斉に放つ盛大なおしっこスペクタクル。 世界の全てが黄色いおしっこ色に染まる中、突如として空が暗雲に覆われ、雷鳴と共に大雨が降り注いだ。 あるいは世界を見守る女神でさえも、そうだったのかもしれない。 人も、獣人も、エルフも、神も、すべてが解き放たれる最後の夜。 世界が今、おしっこに溺れようとしていた。 __________________ 魔王を倒した後の宴の後、電源が切られた後に行われた盛大なカーニバル。 それは3ケタにも及ぶ超絶な量のすべてを吐き出しきる2時間にわたって繰り広げられた。 ことにポーション消費量の多い僧侶は長くそれを噴き出し続け、止まったのは彼女が数百に及ぶ絶頂の末気を失った後だった。 全員が全員とも、快感で白目を剥きながら巨大な水溜まりに浮かぶ。自らが出したおしっこプールに浮かびながら朝を迎えるのだ。 そんな彼女たちのお腹は、あれだけの量の小便を溜め込んでいながらなんともなっていなかった。それは世界の摂理そのものと言える女神が、電源が切られた後も最後まで彼女たちを守ろうとした結果なのだろう。 ぷかぷか、ちゃぷちゃぷ、国のあらゆるところに出来上がる黄金色の巨大な水溜まり。 目が覚めた時、国中の人間すべてがその処理に悪戦苦闘するのだった。 『さて、仕事も終わったことだし……あのゲームでもやるかな。聞くところによると隠しダンジョンがあるとか言うし……あれ?』 『……変だな。電源はつくのにセーブデータのロードができない……なんでだ?やっぱ長くつけっぱなしにしてたのがまずかったか?』 翌日、プレイヤーの男性は帰るなりすぐゲームの電源を入れた。それはこのゲームにあるとされる、隠しダンジョンクリアのためだ。 しかし電源を入れてプレイしようとした彼を出迎えたのは、原因不明のエラー。それによりセーブデータを読み込むことができなかった彼は、やむなくそのまま就寝することにした。 そしてそれから期間を開けた数日後、試しにもう一度起動してみると今度は普通に読み込むことができ、プレイヤーはまたゲームの世界に戻ってきた。 彼を出迎えたこの世界は当然、彼が電源を切った瞬間のまま。特におかしいところはなく、彼はそのままゲームをプレイするのだった。 『……なんだ、普通にプレイできるじゃないか。あの時のエラーは何だったんだ?』 首を傾げながらダンジョンを進めるプレイヤー。彼は知らない。 彼が電源を切った後何があったのか。知ることがあってはいけないのだ。 (…………よかった、なんとか間に合った……っ) プレイヤーの彼が知る由もなく、国中の人間が心の中で胸を撫で下ろしていた。 原因不明のエラー。突如としてゲーム世界からはじき出されるエラーの正体。 それは彼女たちにしかわからない。ゲームの中で生きる、彼女たちにしか。


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