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① 大空花憐の事件簿 女性連続誘拐事件

最近、この地域では若い女性が立て続けに姿を消していた。しかも1人や2人ではなく、小学生から大学生、社会人の若い女性がたくさん行方不明になっていた。

この地域には大学もあり母数が多いと考えても行方不明者数の増加率は異常だった。

その誘拐事件はその規模の割に全国ニュースでは取り上げられず、この地域の“噂”として広まっていた。なんでも事件が公になった場合、押し寄せるであろう報道関係者による被害者家族への強引な取材を避けるためなのだという。


そして私(大空花憐)はその事件の捜査員として署長に呼び出された。


「失礼します。」


私は〇〇署の所長室に入室した。


「おぉ来たかね。」


黒のスーツ姿の黒田署長が私を待っていた。


「さっそくではあるが、君に件の誘拐事件の捜査をお願いしたい。」


「…どうして私なのでしょうか?」


「どうして…というと?」


私はかねてより思っていた疑問を投げかけることにした。


「私は警察官としては新米ですし…、刑事課でもないですし…。」


「ふふふ、そんなことか。簡単だよ。君は結果を残したじゃないか。」


「結果…?」


黒田署長は新聞の切り抜きを取り出して机に並べた。それは私が関わった事件のものだった。


「これは君が解決した事件の数々だ。これだけの実績を残せた者はいないぞ。」


「でもこれは…」


そう、これらの事件はツバキ達の探偵サークルの協力があってこそのもの。私の実力なんかではない。


「胸を張りなさい。君はこの署のエースと言っても良い。」


「っ…」


「では、頼んだよ。」


「…分かりました。」


署長からの期待に私は頷くことしかできなかった。


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「はぁ…」


私は街のカフェでコーヒーを飲みながら嘆息した。


どうして私なのだろう。

本当に事件を解決できるのだろうか。

不安や焦りがぐるぐると脳内を駆け巡る。


『ゆーりーちゃーん!まってー!』


『はやくはやく〜』


ふと見つめた窓の外で子供たちが追いかけっこをしていた。可愛い小学生のようだ。


「(そうだ…私がこうしている間にも女性が誘拐されて……このまま放っておけばあの子達も…)」


私は勢いよく立ち上がった。


「(市民を守るのが警察官のお仕事だよね…!)」


会計を済ませて店を出た。


「よし…とりあえず何かしらの手がかりを探さないと。」


そして私は捜査を開始した。


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捜査開始から3日経ったが、私はなんの手がかりも得られなかった。


「こうなったら…私が捕まるしか……」


夜中の警察署の更衣室で制服からスーツに着替えながら、私は決断した。

最も簡単に犯人に近づける方法、それら私自身が捕まることだった。犯人の狙いは若い女性、もちろん私もその範囲内だ。

いつもの制服姿ではなく、OL風のスーツ姿なら警戒心もなく誘拐されるだろう。私が捕まっとしても胸ポケットにしかけたGPSシステムを辿り、応援部隊が駆けつけてくれる手筈になっていた。

そうして私はパンツスーツ姿を着用して夜の街に繰り出した。


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私は夜の公園に来ていた。こんな時間になると人影は見当たらない。まさに誘拐にはうってつけの場所だった。


「ふぅ…」


公園内のベンチに腰をかけた。ひんやりとした風が頬を掠める。


「(囮とはいえ…誘拐されるのは少し怖いわね……。)」


私の心の中に小さな恐怖が生まれた。


「(いや…それでも市民の方々が安心して暮らせるように犯人を捕まえないと…!)」


自分を奮い立たせることで恐怖心を振り払った。


ザッザッザッ


「っ!?」


そんな時である。背後から私に近づいてくる足音が聞こえた。


ザッザッ……


足音は私のちょうど後ろで止まった。そして私の背中に“硬いもの”を押し付けられた。


「動くな。大人しくしろ。」


ドスの効いた男の声だった。


「下手なことをしたら腹に穴が開くぞ。」


どうやら拳銃を背中に突きつけて脅迫しているらしい。


「ふぅ……」


私は小さく深呼吸をして両手を上げた。


「分かりました。抵抗しません…。」


「聞き分けが良くて助かる。ではそのまま隣接の駐車場まで歩いてもらおう。」


「…はい。」


私は手を上げたまま歩き出した。女性が両手を上げて歩いている光景はあまりに異様なものだろう。だが、こんな夜更けの公園ではそんな私の姿を目撃する人影なんているはずもなかった。


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「手を上げたまま待っていろ。」


広い駐車場に黒いハイエースが一台だけ停まっていた。私はそのハイエースの前で待機させられていた。


「(すごい…監視カメラの位置を完璧に把握している。)」


囮となり捕まることを計画した段階で公園の防犯カメラの配置は確認していた。しかし、その死角をつきながら私はここまで誘導された。もちろんこのハイエースが停まっている場所も防犯カメラの死角となっていた。


「服を脱げ。」


男は淡々と命じてきた。


「こんなところで…!?」


まずい…服を脱がされるとGPSが……。


「早くしろ。」


くそ…。


「分かりました……。脱ぎます…。」


いや…まだ大丈夫…。大人しく連行されてアジトの位置さえわかれば抜け出して助けを呼べば良いだけよ。


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「脱ぎました…。」


下着姿になり、私は小さく呟いた。黒色の下着は私の肌の色を強調させておりとても恥ずかしい。


「よし、これを着ろ。」


男は私に服を渡してきた。

良かった…裸にはならなくて済むのね。

私は着替えを受け取った。


「…ずいぶんと悪趣味ね……。」


渡されたのはブルマの体操着だった。かなり昔のブルマのようでパンツと隠す面積があまり変わらなかった。

そして上半身の胸のところには「480」と番号が書かれていた。本来なら名前が刻まれる場所に機会的な数字が刻まれていた。


「その番号はお前の商品番号ってとこだ。」


「…ふん……」


顔をプイッと背けた。


「まぁ良い、乗れ。」


男はハイエースの後部座席のドアを開き私を押し倒した。


「きゃ…!」


ハイエースは運転席と助手席だけを残し、他の座席は取り除かれていた。そのため後部座席は少し広いスペースとなっていた。そのスペースには麻縄や首輪など多種多様な拘束道具が散乱していた。


「大人しくしてろよ。」


「(銃を持っている人に抵抗なんてできるわけないじゃない…。


男が麻縄の束を持って近づいてきたので私は両手を後ろに組み、言葉を続けた。


「…さっさと縛りなさいよ。」


「聞き分けが良くて助かる。」


そうして私は縄を受け入れた。

Comments

20代くらいの体操服ブルマ姿というギャップが良いですw

敗訴

花憐ちゃんの新作嬉しいです!!

チュール


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