① 魔法少女とモブ少女
Added 2023-11-18 13:30:53 +0000 UTCボクはモブだ。この世の中において主役にはなり得ない、ただの脇役。たまたま“主人公”と同じ学舎に通う女子高校生だ。ボクの唯一の特徴は一人称が“ボク”なことくらいだ。身体の全ての数値が平均値を記録し、まさにどこにでも居るモブ女子高生がなんとかして特徴を作り出した個性がそれだった。
だが、そんな付け焼き刃の個性も圧倒的主人公には勝てるわけなかった。
「フローラルバースト!!!!」
その声と共に聖なる光が学校の姿をした巨大な怪人を包み込んだ。怪人は浄化され、学校は元の姿に戻った。
「覚えてなさいよ!マジカルエリカ!」
黒魔女のような格好をした女は捨て台詞を吐いて闇の中へ消えていった。
「よし…これで一安心……」
そう呟くと魔法少女“マジカルエリカ”は何処かへ去っていった。
そう、彼女こそが“主人公”。ボクは彼女の通うこの学校のモブ生徒にすぎないのだ。
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「はぁ…今日も疲れたな〜」
ボクはすっかり暗くなった夜道を歩いていた。学校が閉まる時間まで図書館で読書をしていたので帰るのが遅くなってしまった。いかにも何かが出てきそうなほど不気味な雰囲気だった。
「その制服…マジカルエリカと同じ高校の生徒ね」
「っ!?」
突然背後から声がしたと思って振り返ると、ボクの影からズズズ…と人が浮かび上がってきた。
「今朝ぶりかしら?あの学校の生徒なら私のことは知ってるわよね?」
それはエリカの敵対組織の幹部の黒魔女だった。
「…魔女さんがボクになんの用事?」
「アタシはセリーヌよ。魔女なんて呼ばれたくはないわねぇ」
セリーヌはボクの頬を触りながら高圧的に自身の名を告げた。
「ボクみたいなモブを消したところでなんの旨味はないと思うけど…?」
「あら、いろいろと察しが良いのね」
そういうとセリーヌは大きな杖をボクの足元にかざした。
ズズズ…
「な、なにこれ!?」
ボクの足元に黒い影が出現し、ボクの身体は吸い込まれていく。
「貴女は確かにモブ生徒よ。でも“利用価値”くらいはあるのよ」
「いや、たすけ……ぁぷ…」
ボクは溺れるように暗い闇へと吸い込まれた。それから意識が途絶えるまでそう長くはかからなかった。
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「っは…!?」
ボクは目を覚ました。たしか帰り道にセリーヌに見つかって……
「起きたわね、モブ子ちゃん」
「…セリーヌ……」
セリーヌは玉座のような大きな椅子に腰掛けながらボクを見下ろしていた。
ボクはこの魔女に誘拐されてしまったようだ。あんな影の穴に落とされたんだ、ここはボクが知る由もない空間なのだろう。
「どうする?誘拐したアタシをやつける?」
やつけるって…こうして捕まってる身でどう抵抗しろと……
?
「って、縛られてない!?」
ボクの身体はなんと自由だった。鎖をはめられるわけでもなく、磔にされるわけでもなく、自由の身体だった。
「縛ってほしかった?」
「違うよ!」
「まぁ良いわ。そんなに縛られたいなら、そうしましょ。」
セリーヌは大きな杖の先をボクに向け、力を込めて魔法の名前を叫んだ。
「“ルーロトンコ”」
すると私の上に魔法陣が現れ、黒い光がボクの全身を照らした。
「モブ子ちゃん、貴女は大人しく縛られなさい。」
ふん…誰がそんなことするのよ。
「はい。分かりました。セリーヌ様」
え……
ボクの身体はセリーヌの元へと向かう。そしてセリーヌの元にひざまづき言葉を発した。
「ボクを縛ってください。」
両手を後ろに組み、自分に縄をかけるように懇願した。
「良い子ね。」
セリーヌは亜空間から縄の束を取り出すと、ボクを縛り始めた。
やめて…抵抗したいのに…身体が勝手に
手首を縛り終えると胸の上下に縄をかけられていく。ボクのおっぱいが縄によって強調されていた。
「ふーん。モブの割には良いの持ってるじゃない?」
「いえ、縄で強調されているだけで平均サイズです。」
「あらそうなの?」
「はい。えっちな気持ちになったときにおっぱいを弄って遊んでいるので、もしかしたらほんの少しだけ大きくなっているかもしれません」
なんでそんなこと言っちゃったの…。恥ずかしい…。さっきセリーヌが唱えた“ルーロトンコ”のせいなの…?
「おっぱいが好きなのね。それなら縄でもっと強調させてあげるわ」
「ありがとうございます。」
そういうとセリーヌはボクの首から胸を縦に割くように縄を追加した。これによりボクのおっぱいはその形を大きく強調させられていた。
「大人しく縛られてくれてありがとう。そろそろ魔法を解除してあげるわね」
セリーヌはボクに杖を翳した。
「う…縄を解いてよ!…あ、喋れる…!」
ボクは身体の自由が効くようになった。
でも…
ギチギチ…
ボクの身体は縄によって縛められていた。
「大人しくしていてくれたおかげでギチギチに縛ることができたわ。ありがとうね」
「変な魔法をかけておいてよく言うよ。ボクなんかを縛ってどうするつもり?」
「貴女にはマジカルエリカを捕まえるための餌になってもらうわよ」
セリーヌは怪しげな紫色に輝く縄の束を持ちながら不的な笑みを浮かべていた。